Rule

非公開: ワールドラグビー「競技に関する規定」

SCHEDULE 4a

略式TUE手続きのガイドライン

A.申請手続き
この手続きはWADAの治療目的使用の適応措置のための国際基準の8章に従う.下記セクションDに記載された禁止物質を治療目的で許可されたルートから投与する必要のあるすべてのプレーヤーはIRBの治療目的使用の適用措置の略式申請フォームによって,下記に示すようにプレーヤーのレベルに応じた治療目的使用の適用措置委員会(TUEC)による審査を受けることになる.

B.プレーヤーのレベルと申請時期
2.国際レベルのプレーヤー TUE手続きのための目的とは競技会外検査のためにIRBの登録検査対象リストに登録されたプレーヤーかIRB定款規則集21.13.1(a)から(f)に記載されたIRB主催の国際試合,国際トーナメントに参加するプレーヤーをいう.

IRBのTUE略式申請フォームはプレーヤーとそのかかりつけの医者によって記入され,彼らの所属協会を通じて,少なくともIRB主催の国際試合や国際トーナメントの48時間前までにIRBのTUECのチェアマンに提出される.FAX番号+353-1-2409-289.

TUE略式申請フォームは,IRBの登録検査対象リストに関連して居所情報を初めて提出するのと同時に,あるいは前回の略式TUEの有効期間が過ぎる前にそのプレーヤーが所属する国の協会を通じてプレーヤーから提出される.

3.その他のプレーヤー IRB主催でない試合やトーナメントに参加するすべてのプレーヤーについては,下記セクションDに記載された禁止物質を治療目的で許可されたルートから投与する必要のあるすべてのプレーヤーは,試合やトーナメントの少なくとも48時間前までに所属する協会を通じて国のアンチ・ドーピング機関のTUECに申請する.

TUE略式申請フォームは,国の登録検査対象リストに関連して居所情報を初めて提出するのと同時に,あるいは前回の略式TUEの有効期間が過ぎる前にそのプレーヤーが所属する国の協会にプレーヤーから提出される.

C.IRB TUE略式申請フォーム

プレーヤーのレベルに関わらず,すべてのTUE略式申請はIRBのアンチ・ドーピング規則集のSchedule 4に収録されているIRBの略式TUE申請フォームを用いて作成され,薬物の名称,使用容量,投与方法,治療の期間と診断,診断に至った検査結果などが記載される.申請フォームはプレーヤーとかかりつけの医師によって署名され,プレーヤーの所属する国の協会を通じて適切なTUECに提出される.

D.TUE略式申請手続きにより許可される禁止物質

略式TUE申請によって許可される禁止物質は厳密に下記に限定されている:

a) ベータ2アゴニスト (フォルモテロール、サルブタモール、サルメテロール、テルブタリン)喘息と運動誘発性喘息/気管収縮の予防と/あるいは治療のための吸入使用に限る.

*これ以外のルートからのベータ2アゴニストの投与は禁止されている.

b)局所または関節内注射,吸入など全身的でないルートから投与されたグルココルチコイド

*経口,直腸内,静脈内,筋内注射などのグルココルチコイドの全身投与は禁止である.

*経皮的,経耳的,経鼻的,口腔内,眼科傷害への局所製剤による投与は禁止ではなく,いずれのTUE申請も必要としない.

E.TUE略式申請の審査期間

1.上記のベータ2アゴニストとグルココルチコイドの吸入使用のためのTUE略式申請は2年間に限り許可される.

2.上記(b)(吸入を除く)の許可されたルートによる全身的でないグルココルチコイドの投与のためのTUE略式申請は特定の医学的コンディションのための治療期間とする.

3.上記(a)と(b)に掲載された禁止物質の使用許可はIRBのTUE略式申請フォームのIRBのTUECあるいはプレーヤーの国の協会を所轄する国のアンチ・ドーピング機関のTUECのチェアマンの受領を持って有効とする.

4.TUE の通知は、事後承認であると見なされない。ただし、下記の場合はこの限りではない。
(a) 緊急治療又は急性病状の治療が必要である場合
(b) 不測の事態につき、ドーピング・コントロールに先立って申請を行う時間的余裕がなかった場合、又はTUEC がドーピング・コントロールに先立って申請書を受け取る時間的余裕がなかった場合

このような場合には,もしIRBのTUE略式申請が適切なTUEC(プレーヤーのレベルによる)に48時間以内に提出されれば,緊急治療又は不測の事態の場合に当該TUECによって事後承認が考慮される.

国の登録検査対象リストに登録されていない国際レベルでないプレーヤーに関しては,TUE略式申請提出の事後承認期間は,緊急治療又は不測の事態の場合に限り5日以内とする

5.IRBのTUEC 又はWADA TUEC による審査は、TUE の有効期間中であれば随時着手することができる。略式TUE は、当該TUEC 又はWADA TUEC が随時これを取り消すことができる。プレーヤー、IRBとすべての当該アンチ・ドーピング機関は、全て速やかに通知を受けるものとする。

6.TUE略式申請の取消は、プレーヤーに対する決定の通知後即座に発効するものとする。その場合でも、プレーヤーは、(WADAのTUE申請に関する国際基準の第7章に基づいて)TUE の申請を行うことができる。

SCHEDULE 5
同意書

この協会/クラブ/ラグビー機関に属する私は,ここに下記のように同意する.
1.私は,ボード(他の機関)のアンチ・ドーピング規定に関して,リビューする機会を持っており,それを受け入れている.
2.私は,アンチ・ドーピング規定の改定とアンチ・ドーピング規定に組み込まれたすべての国際基準を含むボード(他の機関)のアンチ・ドーピング規定に従い,規制されることを承諾し同意する.
3.私は,ボード(他の機関)がボード(他の機関)のアンチ・ドーピング規定に則り,制裁を課す権限を持つことに同意する.
4.私は,ボードのアンチ・ドーピング規定に準じた決定以外のいかなる異議を,規則集に記載されたプロセスの消尽後に規則集中に記載されたように(上訴),最終的に拘束力のある上訴処理機関である(この場合,国際レベルのプレーヤー)(他のもの)スポーツ仲裁裁判所に独占的に上訴されることにも同意する.
5.スポーツ仲裁裁判所の上訴の準拠法は英国法である.
6.私は,上記の上訴の仲裁機関の決定が最終決定であり,強制力を持つことに同意する.
7.私はこの同意書を読み,理解した.

日付
氏名
生年月日
署名

このフォームはそれぞれの協会で改変して使用される.